ファミリーオフィスとは
ファミリーオフィスとは、ファミリーの永続的な発展のため、ファミリーの財産に関するあらゆるソリューションをワンストップで提供する組織体のことをい います。専門家や金融機関などを統括し、オーナー・ファミリーが所有する事業や財産の管理・運用を行う財産管理の他、知的財産及び人的財産(御子弟の教育やヘルスケア、ライフスタイル)など、あらゆる財産の形成・保全をお手伝いしています。
もともとは、19〜20世紀にアメリカで莫大な財産を得た人が会計士、弁護士、コンサルタント、金融アドバイザーなどの専門家からなる財産管理のチームを作ったことがファミリーオフィス の発祥と言われています。
プライベートバンクとの違い
自分たちのファミリーが資産家であり、自分たちのための銀行を始めたのがプライベートバンクの起源です。一般のお客さまを相手にするのではなく、自分たちファミリーのためのプライベートバンクとファミリーオフィスの根本的な発想は同じものです。
今やメガバンクやユニバーサルバンクによるプライベートバンクサービスが多数誕生し、プライベートバンクの意味合いも様々です。従来そうしたことから、スイスでは本来的な意味でのプライベートバンクをファミリーオフィスと呼ぶようになりました。
しかし、ファミリーオフィス とプライベートバンクは完全イコールではありません。資産管理だけでなく、リスクマネジメントやヘルスケアなど、家族に関するあらゆる問題に対するサービスを手がけるのがファミリーオフィスの特徴です。
ファミリーオフィスの形態
ファミリーオフィスの形態としては、1つのファミリーから形成されるシングル・ファミリーオフィス、2つ以上のファミリーから形成されるマルチ・ファミ リーオフィス、そしてビークル(例えば株式会社)は組成せず、ファミリーオフィス機能をサービスとして享受するバーチャル・ファミリーの3種類が挙げられます。
各国それぞれの法規制があるため、スイスでのファミリーオフィスと全く同じ形で日本でファミリーオフィスを展開することはできませんが、日本の法規制を遵守したファミリーオフィスの設計及びファミリーオフィス・サービスの提供は可能です。
